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英語学習にいて

留学にあたり、英語学習で不安に感じている人も多いと思います。そこで、筆者が実際に行った英語学習方法についてこのセクションでまとめます。少しでも参考になりましたら幸いです。

1. 自分の英語力について

まず最初に、「どんな英語力のやつがこのページを書いてるねん」と気になっている人も多いと思うので、自分の英語力(英語スコア)について紹介すると、大学に入学以降英検一級を取得し、TOEFL iBTの点数は103点でした。

自分よりできる人が数多いるのは認識しているのですが、交換留学前のスコアとしては悪くないほうなのかな、と思っています。

そんな自分も大学入学時にはG3(東大の英語のクラスで一番下のクラス)でしたし、大学に入学するまで英語を話す機会はほとんどゼロでした。

そこで、英語力0の状態からある程度のレベルまで英語を勉強した自分が試した方法を紹介することで、数年前の自分と同じように英語をできるようになりたいと思っている人の役に少しでも立つことができれば、と思い筆を取りました。

2. 英語を勉強し始めたきっかけ

最初になぜ自分が英語を勉強するようになったかを書きます。

上述したように、自分の大学入学時の英語のクラス振り分けはG3(東大の英語のクラスで一番下)でした。東大模試での英語の点数も120点満点中大体55~65点と言った感じで、入試本番で叩き出した70点が自分の過去最高点といったレベルです。当然海外の友達(日本語が第一言語ではない友達)などいませんし、そもそも英語を学ぶ意味さえもあまりわかっていませんでした。まあ、英語を話す機会もないので当然なのですが。

そんな私に転機が訪れたのは、1年生の最初に行われるALESSのクラスでのことです。当時の自分のALESSのクラスには留学生が2人おり、彼らは英語を不自由なく話していました。

最初は留学生だから英語が上手なのは当然だよな、などと思っており、特に自分を恥じてもいませんでした(留学生だから英語が話せる、というのも今になって考えると意味がわからない論理ですが)。 しかし、授業を受けているうちにだんだん彼らに興味が湧いてきて、ある日勇気を持って英語で話しかけに行くことにしました。

と言っても当時の私の英語力なんて本当にほとんど無に等しいので、当然会話も続きません。しばらくすると、私が英語を話づらそうにしているのを見計らったのか「日本語でも大丈夫だよ」とその留学生たちに優しく日本語で言われました。

それ私にとって強烈な経験でした。彼らは日本語も話せる。。。彼らは英語が話せるだけでなく、日本語も堪能で、しかも母国語として別の言語も話せるのです。それに比べ、自分は日本語以外まともに話せません。6年間日本で外国語教育を受けていた自分が急に恥ずかしくなりました。

その日の経験を境に英語を本格的に勉強し始めることを決心しました。 彼らには追いつけないかもしれないが、少なくとも英語はしっかりやっておこう、と。

その強烈に恥ずかしい経験があったからこそ、今まで英語学習を続けられているのは間違いありません。

以来少しずつ英語を勉強し、今に至ります。


3. 具体的な勉強方法

以下では「英語での会話」に焦点を当て、スピーキングとリスニングの勉強で自分なりに効果があったものを紹介します。

4. スピーキング

かつての私がそうだったように、スピーキングの学習方法で迷っている人が人が一番多いと思います。そんな方に向け、自分がたどった学習手順を示します。

4.1. 瞬間英作文

一番最初にこの本を使いました。左に日本語、右にその英語訳が載っており、「左の日本語から自分で英訳して話す→その答え合わせをする」をひたすら繰り返す本です。この本を使用すると、日本語から英語を考える癖がついてよくないと批判する人もいますが、英語を全く話せない段階ではとても効果的だと個人的には思います。(というか、英語が全く話せない段階で英語で思考し、英語で話すのは無理だと思います。)英語を話すことを習慣化できるので、ファーストステップとして自信を持っておすすめできる本です。

4.2. 独り言

1の瞬間英作文を一通り終えたら、次は独り言で英語で話す練習法をはじめました。と言っても「疲れたー」とかを英語で独り言するのではなく、Atsueigoこちらの記事に載っている質問を独り言でひたすら回答する練習をしました。上の記事に載っている110個の質問に英語で答えられるようになると、ある程度の日常会話はできるようになると思います。

4.3. オンライン英会話

「瞬間英作文」「独り言」を終え、その次はオンライン英会話に取り組みました。オンライン英会話としてレアジョブとネイティブキャンプ、DMM英会話を私は全て試しましたが、さほど大きな違いはありませんでした。無料お試し期間をどのオンライン英会話サービスも提供していると思うので、自分に一番合うものをやってみると良いと思います!

4.4. 発音について

個人的には発音を改善することは語学学習でかなり重要なパートだと思います。理由は二つあり、一つ目は、正しく発音ができるようになると「英語を話している感」を味うことができ、モチベーションを維持しやすいからです。二つ目は、正しく発音できないと高い確率で相手に通じない上に、自分が発音できない音は聞き取れないからです。(自分は「various」を「barious」と発音して通じませんでした。) そして、発音を改善する上で以下の2つがとても役に立ったので、掲載しておきます。

4.5. 発音記号

英単語を正しく発音するには発音記号を知ることが必須です。そして発音記号の学習ではAtsueigoのこちらの記事が参考になりました。音声もついており、解説も丁寧なので発音記号に関してはこの記事一本で十分だと思います。

4.6. Youglish

検索したワードが含まれるYoutube上の動画を拾ってくれるサイトです。知らない単語がどのような文脈でどのように発音されているのかを知る上で参考になります。

5. リスニング

学習初期の自分は相手が何を言っているのかを理解するのに大変苦労しました。それを克服するために以下の学習方法が役に立ったので紹介いたします。

5.1. Netflixで海外ドラマをみる

英語のリスニングを伸ばす上でNetflixで海外ドラマをみるのがとても役に立ちました。理由は以下の2つです。 一つ目は、楽しみながら学習できることです。ドラマの内容そのものを楽しみながら学習できるので全く辛くありませんし、次第にキャラクターの言っていることがわかるようになりモチベーションを継続させやすいです。 二つ目は、ドラマの1話の時間が20分から40分であり、お手軽に視聴できることがあります。海外映画を毎日見ようとすると2時間近くかかるので大変ですが、ドラマならちょっとした隙間時間でもみることができるので習慣化しやすいです。 海外ドラマを使った英語学習法はネットでたくさん紹介されていますが、個人的には日本語字幕でドラマを見ながら英語をなるべく聞き取るように頑張る、という手法がおすすめです。理由は一番手軽で継続させやすいからです。ネットではよく「最初は英語字幕で見て、わからない単語が出てきたらドラマを一旦ストップし調べる」というのが紹介されていますが、めんどくさくて継続できないと断言できます。そもそも、英語字幕で見ても内容がほとんどわからないので続きません。最初の日本語字幕で見て2周目を英語字幕もしくは字幕なしで見る、といった方が断然おすすめです。

5.2. Podcastで日常会話に慣れる

日常会話を聞くことができ、ドラマとは違った生の英語を聞けるという点で、Podcastもおすすめです。聞き始めはなんの話をしているのか全く分かりませんが、不思議なことに2ヶ月ぐらい聞いていると話の内容がなんとなくわかるようになります。自分はよくRyan HigaさんがやっているOff The Pill Podcastを聞いていました。日系アメリカ人のHigaさんはYoutubeもやっているので、そちらもおすすめです。他にも「英語 Podcast おすすめ」とかでGoogle検索すると無限に面白いものが出てきます。1

6. 最後に -英語学習で大切だと思うこと-

以上さまざまな方法を紹介してきましたが、ぶっちゃけて言うと人それぞれに合ったやり方があると思うので、色々な方法を試して自分なりのベストを見つけるのが一番いいのかな、と思っています。

しかし、共通して言えることは 「学習をいかにして継続させられるか」が一番大切だということです。語学学習は膨大な量をインプットすることが求められるため、学習を継続できないとものになりません。もしある方法を試して学習を継続できなかったら、継続できなかった自分を責めるのではなく、継続できないようなその勉強方法を変えるべきだと思います。

少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

以上自分がどのように英語を勉強したかを僭越ながら記させていただきました。 東大には他にも素敵な海外プログラムがたくさんあるので、UT-BASEのこちらの記事もぜひチェックしてみてください!2

(おまけ)ChatGPTを活用した英語学習法

語学学習においてChatGPTなどの生成モデルは想像以上に便利なので、自分が使っている方法をいくつか紹介します。

ChatGPTをスラング辞書として使う

英語のスラングは辞書に載っていないことが多いので、ChatGPTをスラングの辞書として使うととても便利です。また、例文などを提示するように求めると、例文も含めて生成してくれるため便利でした。

ChatGPTで英単語の意味を一度に複数調べる

英単語を一つずつ調べるのは面倒なので、ChatGPTに一度に複数の英単語の意味を調べてもらうと便利です。例えば、自分は以下の使い方をしていました。

  1. Google Sheetsに知らない英単語を書き留めていく
  2. Google Sheetsで30単語ぐらい溜まったらそれを全部コピーする
  3. コピーした単語をChatGPTに貼り付け、上の英単語を「英単語、日本語の意味、英語の例文」に並べたテーブル形式にしてください。英単語が1単語である場合には英単語の横に丸括弧付きで発音記号を示してください。コードブロックで囲まず、直接テーブルを作成してください。というような形でChatGPTにリクエストを送る
  4. ChatGPTが「英単語、日本語の意味、英語の例文」に並べたテーブルを生成してくれるので、それをコピーし、Google Sheetsに貼り付ける

上の1-4のプロセスを実践することで、とても簡単に自分だけの単語帳を生成することができます。英単語を調べるのが面倒だな、と感じている人にはとてもおすすめの方法なので、ぜひ試してみてください。


  1. 英語学習とは関係ないですが、「Cotenラジオ」「言語学ラジオ」はPodcastの中でもめちゃめちゃ面白いのでぜひ聴いてみてください。 

  2. UT-BASEは東大内メディアです。昔自分がサイト作成に関わっていました。贔屓にしてもらえると嬉しいです。, https://ut-base.info/