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留学前準備

過去に交換留学に参加された方へのお願い

こちらのページにおいて、加筆・修正した方が良いものがある場合は、こちらのGoogle Formからその旨を教えていただけると嬉しいです。


このページでは、実際に留学する前に準備しておくべき事項をまとめます。

目次

  • (渡航3~8ヶ月前)留学前情報収集
  • (渡航3~4ヶ月前)留学事務手続き
  • (渡航1~3ヶ月前)現地での生活準備
  • (渡航1~2週間前)パッキングで必要なもの

1. (渡航3~8ヶ月前)留学前情報収集

留学前の情報収集は何よりも一番大切です。 ここでは、自分の体験をもとに留学前の情報収集で有用だったものを取り上げます。

情報収集方法3選

  1. 過去に自分の派遣先大学に留学した先輩に連絡する
  2. 自分の派遣先の大学から日本(or 東大)に交換留学中の人に連絡する
  3. 派遣先の大学/国が同じUSTEP生のグループを作る
  4. LinkedInなどのSNSで現地の人に積極的にアポイントメントを取る

1.1. 過去に自分の派遣先大学に留学した先輩に連絡する

国際交流課に連絡すると、過去に自分の留学先に派遣された先輩に話を聞くことができます。 2,3人ぐらいの人に繋げてもらい、自分の留学に対する疑問を徹底的に聞きにいきましょう。

自分の留学計画の解像度が高まり、現地での活動計画も練りやすくなります。

以下は質問の例です。

質問例

  • 現地での研究はどのように行ったか
  • 現地でのインターンはどのようにして探したか
  • 現地での家探しはどうしたか
  • トータルでどれだけの費用がかかったか
  • 現地でのSIMカードの購入方法
  • 現地での口座開設方法
  • 現地での就活の進め方
  • VISAはどの時期に申請を開始したか
  • etc...

1.2. 自分の派遣先の大学から日本(or 東大)に交換留学中の人に連絡する

こちらも、国際交流課に連絡すると、 自分の派遣先の大学から日本(東大)に交換留学中の人に話を聞くことができます。 留学前に仲良くなっておくことで、現地での生活のイメージがより鮮明になります。また、自分が留学するときに、その人が友達を紹介してくれたりするので、現地での友達が圧倒的に作りやすくなります。

筆者の体験談

ここで、筆者の体験談を紹介します。筆者はカナダのUniversity of Toronto (UofT)に留学していたのですが、留学前にUofTから東大に交換留学しているカナダ人の学生と仲良くなりました。結果、留学中に彼が筆者に彼の友達を紹介してくれた頃で、現地での友達の輪が広がり、毎週末に彼らと遊びに行くほど仲良くなりました。現地生活のサポートの面でも、悩みの共有などでも彼には本当に助けてもらったので、留学前から輪を広げておくことは大切だと思います。

1.3. 派遣先の大学/国が同じUSTEP生のグループを作る

こちらも、国際交流課に連絡すると、自分の派遣先の大学/国が同じUSTEP生の連絡先を聞くことができます。早めにグループを作っておくことで情報共有も捗り、ビザの申請遅れ、現地での家が見つからない問題、などのトラブルを防ぐことができます。派遣先の内定が決まったら早めにその仲間でグループを作成することをお勧めします。

他にも、全学交換留学のLINEグループ、Slackグループ、同じ国に留学するUSTEP同期グループ、同じ学科から交換留学に参加するグループ、などがあれば積極的に参加して輪を広げることをおすすめします。もしそのようなグループが存在していなかったら自分でガンガン作ってしまいましょう。そこで、思いがけない出会いなどが待っていることが多いです。

1.4. LinkedInなどのSNSで現地の人に積極的にアポイントメントを取る

これはプラスアルファですが、留学先でインターンシップなどの就業経験を積みたい場合は、LinkedInなどのアカウントを作って、現地の働いてみたい会社の採用担当者に積極的に連絡を取ることをお勧めします。(LinkedInで100人ぐらいにメッセージを送信して無視されても、相手方はこちらのことをほとんどの確率で覚えていないのでノーリスクです。)

また、留学先で働いている日本人の方などを見つければ、積極的に連絡を取ってみるのも良いと思います。東大の卒業生の方であればお話を聞いてくれる可能性は高いですし、留学とは違った現地での生活の話について伺うことができます。

Crunchbaseなどのサイトを使って、自分の留学先の国のスタートアップ企業を探して、そこで働いてみたい人に連絡を取るのも良いでしょう。

1.5. 交換留学生向けにおすすめのコミュニティ

下に交換留学生におすすめのグループについて紹介します。

東大留学GoGo

東大留学GoGo「東大生の留学をもっと身近に」 をコンセプトに、東大生の留学を応援・サポートするコミュニティーです。

留学の応募や選考の手続きに関する情報提供や留学に興味がある学生と留学経験者が交流するイベントを定期的に開催しています。

留学経験者の留学レポートや英語試験の勉強法など留学に関するお役立ち情報の発信もしているので、定期的にイベント情報などをチェックしてみると良いと思います。

興味がある人は以下のリンクをぜひチェックしてみてください!


2. (渡航3~4ヶ月前)留学事務手続き

留学先大学から受け入れ許可が出たらするべきことをいかに箇条書きでまとめます。

大学関係

  1. 所属学科の留学許可願
  2. 単位互換について所属学科と相談
  3. トラベルクリニックの受診(ワクチンが必要な国と必要ない国があるので注意)
  4. 渡航情報届/海外渡航届を国際交流課に提出
  5. 外務省たびレジに登録 1

ワクチンについて

ワクチンの接種にはワクチン接種の間隔などの影響で2ヶ月以上かかることがあります。そのため、トラベルクリニックで早めに受診にかかり、打つべきワクチンを明確にすることを勧めします。トラベルクリニックの受診料は無料です(ワクチンなどには別途お金がかかります)。

留学先大学関係

  1. 住居の手配(大学寮など)
  2. ビザの申請(少なくとも3ヶ月前ぐらいから準備すると良いと思います。)
  3. パスポートの更新
  4. 免許証の更新期限の確認(留学中に更新期限が来る場合は前もって更新手続きを行うことができます。警視庁のこちらのサイトから確認してみてください。 )

現地に行く前にやっておく必要があること

  1. 航空券予約
  2. 現地での決済手段確保(後述)
  3. 現地でのネットワーク環境確保(後述)
  4. 国際運転免許証発行
  5. 常備薬の準備

住居の手配

大学寮が必ずしも利用できるわけではないので、注意が必要です。去年の先輩が入れたとしても、自分たちの代から急に入れなくなることもあります(私は大学寮に入れると勝手に油断していて出国の2週間前まで家が決まらずかなり辛い日々を過ごしました)。留学先の事務局に早め早めに連絡を取るようにしましょう。


3. (渡航1~3ヶ月間)現地での生活準備

こちらのセクションでは、現地での生活準備で必要なものをまとめます。

3.1. 現地での決済手段

現地での決済手段としては、主に以下の3つがあります。

現地での決済手段

  1. 現地で口座を開設し、現地口座のデビットカードから支払う
  2. クレジットカードで日本の口座からそのまま支払う
  3. ネット銀行のカードで支払う

この中で最もお勧め方法なのが、1.現地で口座を開設し、日本から現地口座にお金を送金して、現地口座のデビットカードから日々の支払いを行う方法です。理由は単純で一番手数料が安く済むからです。

そして、1番の方法において日本から現地の銀行にお金を送信する手段として最も一般的なのが、Wise (旧TransferWise)だと思います。 Wiseはの仕組みは【公式】Wiseの安全性・仕組みについて徹底解説!に書いてあるので確認してみてください。

3.1.1. Wiseの仕組みの解説

例えば、あなたはカナダに留学しているとします。

Wiseで日本の口座からカナダの口座に送金する時は以下の手順で送金されます。

Wise送金の仕組み

(1.日本の現地口座)->(2.日本のWiseの口座)->(3.カナダのWiseの口座)->(4.カナダの現地口座)

2と3の口座はWiseの登録を完了させると自動で作成されます。 実際に1から4に振り込みたい時は、Wiseのアプリで1から2に振り込むように指示されます。そうすると、Wiseのアプリの方で自動的に2から4に向けて振り込みをしてくれる仕組みです!

なぜこんな面倒なことをしているかというと「2,3の口座をWise側が作成し、裏でゴニョゴニョやってくれることで、国外送金手数料を安くできる」からです。

3.1.2. 送金手数料の比較

送金手数料の比較は以下の記事を参考にしてみてください。(Wiseが一番安い、との記事が多かったです。情報が偏っている可能性があるため、他の情報も参考にしてみてください。)

Revolutも海外送金で人気なサービスなので、単純な送金手数料比較ではWiseよりも安いです。しかし、入金手数料が1.7%かかるため2、結果的にかかる手数料はWiseよりも高くなってしまいます。

これまでの記事を読んだ上で、Wiseを使うことに決めた人はぜひ私の招待リンクを使ってアカウント作成をしてみてください。

Wiseの招待リンクはこちら

招待リンクを使うと、75000円までの送金手数料が無料になります。また、上の招待リンクを使うと筆者の方にもちょっとした割引が入るらしいので、ご利用いただけると本当に嬉しいです🥹🥹🥹

3.2. 現地でのネットワーク環境

現地の大学やカフェなどのWiFi だけで生活するのはかなり制約 が伴うので、現地キャリアを契約する方が便利だと思われます。日本で使っている携帯を持っていきSIM カードのみ現地購入する、eSIMを購入する、留学先専用として現地で安い機種を購入する、などさまざまな手段が考えられます。

過去に留学した先輩に聞いて、どのような方法でネットワーク環境を整えるのが良いかを調べるのが一番確実でしょう。

また、以下に携帯キャリア契約における注意点を記しておきます。

携帯キャリア契約における注意点

  1. SIM ロックの解除 or SIM フリー携帯: 日本の携帯、特にdocomo、au、Softbankなどの三大キャリアで契約している場合は SIM ロックがかかっているので、解除しないと海外では使えません。
  2. 出国前に携帯解約する必要があります。解除しないと、留学中に日本でのキャリア代を払い続けることになります。
  3. 対応バンド数の確認する必要があります。自分の機種の対応バンドと、現地のプロバイダの使用しているバンドを調べたほうが良いです。
  4. 帰国時に留学先でのキャリアを忘れずに解約してください。

対応バンド数失敗談

カナダに留学している友達が、留学前に契約した現地のキャリアと対応バンドの関係で彼のAndroidが使えないことが後から発覚し、出国1週間前に新しくiPhoneを書い直していました。対応バンド数を調べる際は十分注意し、確認作業を怠らないようにしましょう。

現地での電話番号が不要な場合はairaloなどのESIMを利用するのも便利です。ESIMはQRコードを読み込むことでネットワークを使うことができます。もしairaloを使う場合は、私の招待コードKOSHI5142があるので、使ってみてください!割引が少しだけ適用されます。

3.3. 航空券の購入

航空券をどのサイトで購入するか

航空券の購入に関しては、Skyscannerがおすすめです。Skyscannerは、複数の航空会社の航空券を比較して、最安値の航空券を探すことができます。また、Googleフライトもおすすめです。Googleフライトは、Googleが提供している航空券比較サービスです。Googleフライトは、Skyscannerと比較して、航空券の検索精度が高いです。また、Googleフライトは、Googleのサービスなので、Googleカレンダーと連携して、航空券の価格変動を通知してくれる機能があります。

航空券の購入タイミング

国によって購入のタイミングは異なりますが、現地での学生VISAを取得してから航空券を購入するのが良いでしょう。また、行きと帰りの航空券を同時に取得した方がいいのか、という質問がよくありますが、筆者はどちらでも良いと思っています。それぞれのメリット・デメリットは以下のような形になります。

行きと帰りの航空券を同時に取得するメリットデメリット

  • メリット: 行きと帰りの航空券を同時に取得すると、航空券の価格が安くなることがある。
  • デメリット: 留学中に予定を変更して、寄り道してから日本に帰りたくなった場合融通が効かないことがある。

筆者は帰りの航空券を取得せずカナダへ飛び立ちました。カナダ入国の際の税関で、帰りの航空券を持っていない事について詰められると思ってビクビクしていたのですが、筆者は何も聞かれずに入国することができました。ただし、国によっては帰りの航空券を持っていないことを税関で尋ねられる場合があるので、過去に自分の留学先の国へ留学した先輩にその点をよく確認してみると良いと思います。

3.4. その他日常生活で必要なものの準備(随時更新)

ここでは、現地での生活を送る上で、事前に確認しておくべきことを箇条書きで記します。

  • 医療関係(常備薬の準備)
  • 電化製品の使用条件の確認(コンセントの形状や電圧の違いを含む、コンバータを購入する必要があることが多いため注意)
  • 現地で人気のアプリの確認(主要なSNSや頻繁に使用されるアプリなどをリサーチ)
    • SNSの例: Facebook, Instagram, Twitter(X), TikTok, Snapchat, WhatsApp, LINE, WeChat, Bilibili, Telegram, etc...

(余談)コミュニティごとで使用するSNSが異なる

筆者はトロントに留学しており、非常に多種多様な人種の人がいたのですが、コミュニティごとに使っているSNSが違うのが非常に興味深かったです。例えば、インド系の人や中東系の人はWhatsAppを使っている傾向があり、中華系の人はWeChat、ロシアやウクライナ系の人はTelegram、などの傾向があります。せっかくの留学なので全てのSNSアカウントを使ってみて、どのような違いがあるのかをみてみるのも面白い経験になると思います。


4. (渡航1~2週間前)パッキングで必要なもの

以下にパッキングで必要になるものをまとめました。 宿泊先の状況によってはいらないものも多数存在するので、あらかじめ派遣先の大学に確認しておくと良いと思います。 ()で括られているものはあると便利なものです。

衣類(5日分~1週間分ぐらい、渡航先の気候によっても持っていくものが変わる)

  • 下着
  • 靴下
  • 半袖の服
  • 半ズボン
  • 長袖の服
  • 長ズボン
  • 寝巻き
  • パーカー
  • 運動靴
  • 運動着
  • スリッパ
  • バスタオル
  • タオル
  • ハンカチ

食器

  • 水筒
  • (電子ポット)
  • (炊飯器)
  • (コップ)
  • (フォーク)
  • (スプーン)
  • (お箸)

洗面所関係

  • 洗濯ネット
  • ドライヤー
  • 歯ブラシ、歯磨き粉
  • 化粧品、スキンケア用品など
  • シャンプー、ボディーソープ、コンディショナー
  • シャワー/家の中用のサンダル(クロックスとかビートサンダルとか)
  • (シャワーカーテン)

  • 常備薬(頭痛薬、酔い止め、など)
  • (体温計)

必要書類

  • パスポート
  • 海外保険
  • ビザ、入国関係の書類
  • (国際運転免許証)

電子機器類

  • ノートパソコン
  • スマートフォン
  • 充電器
  • イヤフォン
  • (延長コード)
  • (モニター、Computer Science専攻の人とかは持っていくと便利です)

生活用品

  • クラス行く時用のバッグ(トートバッグ、日本の大学生が持つようなしっかりとしたカバンは持って行かなくても大丈夫)
  • 爪切り
  • 文房具
  • サングラス
  • 眼鏡
  • ハンガー
  • ハサミ
  • 日焼け止め
  • (リップクリーム)
  • (マスク)
  • (洗濯ネット)
  • (箪笥やクローゼットに入れる防虫剤)
  • (間接照明、結構使うし便利)
  • (ミニ裁縫セット、留学途中でリュックが破れたためとても助かった)
  • (クリアファイル、アメリカなどの国によっては紙タイプのしかなくてすぐよれる)
  • (ミニ金庫、南京錠、ルームメートがいるなら不要かも)

5. まとめ

以上、留学前準備についてまとめました。 もし、質問や要望があれば、以下のGoogle Formからお気軽にご連絡ください!

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